「ディレクトリ構造」をご存じですか?
ディレクトリ構造とはファイルやフォルダを階層的に配置して、管理しやすいように整理するための方法のひとつです。
WEBサイトを制作するには、ディレクトリ構造を理解して取り入れなければなりません!
また、ディレクトリ構造を間違えてしまうとSEOにも影響が出る場合があります。
今回の記事は、ディレクトリ構造をつかった正しい管理方法や、ディレクトリ構造がもたらすSEO効果について詳しく解説しています!
ぜひ活用してみてください。
作業効率を上げるサイト構造「ディレクトリ構造」とは?
ディレクトリ構造とは、データを階層的に整理する方法のことをいいます。
またWEBサイトにおけるディレクトリ構造は、サイト構造である「ページの階層」を示します。
ディレクトリ構造は、WEBサイトだけでなく、身近なところでも使用されています。
例えば「コンピューターのファイル管理」もディレクトリ構造のひとつです。
Windowsのファイルシステムにおいて、「ドキュメント」というフォルダがある場合、その下に「仕事」、「パーソナル」、「その他」というサブフォルダを作成することができます。この場合、ドキュメントフォルダは親フォルダであり、「仕事」、「パーソナル」、「その他」フォルダはその子フォルダになります。
更に、仕事フォルダの下に「レポート」というサブフォルダがある場合、レポートフォルダは仕事フォルダの子フォルダであり、ドキュメントフォルダの孫フォルダになります。
WEBサイトにおけるディレクトリ構造
コンピューターのファイル管理と同じように、WEBサイト構造も「ディレクトリ構造」をつかって、WEBサイトのコンテンツを階層的に整理しています。
WEBサイトにおける一般的なディレクトリ構造は以下のようになります。
ルートディレクトリ
ルートディレクトリとはWebサイト構造の最上位のディレクトリのことで、すべてのファイルとサブディレクトリはここから始まります。
Webサイトのルートディレクトリにはindex.htmlや、画像やcssをそれぞれまとめて格納するimages、cssなどのフォルダを格納されることが多くあります。
サブディレクトリ
サブディレクトリとは、通常ルートディレクトリの下にテーマ別や機能別などの分類に従って、作成するフォルダのことをいいます。
CSSや画像、JavaScriptファイルなどを格納するための/css、/images、/jsがサブディレクトリにあたります。
WEBサイト構造の「ディレクトリ構造」はなぜ重要?用いるメリットについて
サイト構造で「ディレクトリ構造」を用いることで、WEBサイト制作において多くのメリットがあります。
サイト構造がシンプルになり、検索エンジンにとってわかりやすくなる
HTMLやCSSなどのWebサイト制作では、膨大な数のファイルを使用します。ファイルやフォルダがバラバラに格納されていれば、検索エンジンがクロールしにくく、必要なページがインデックスされない場合があり、SEO対策においてマイナスな評価となってしまう可能性があります。
そのためSEO対策に効果的なサイト構造である「ディレクトリ構造」にするために、シンプルな階層と分かりやすいファイル・フォルダ名で管理することが大切です。
分かりやすいサイト構造をつくることがSEO対策において重要であることは、Googleが公式で発表しています。
- わかりやすい階層を作成する 一般的なコンテンツからそのサイトで求めている具体的なコンテンツへ、ユーザーができるだけ簡単にたどり着けるようにしてください。
引用元:検索エンジンスターターガイド
ファイル管理をしやすくなる
フォルダを適切に用いてファイル管理がしやすくなると、以下のような利点が得られます。
- ファイルの位置を把握しやすく、素早く見つけることができる
WEBサイトを制作するにあたって、WEBページが多いほどファイルの数が増えます。どんどん増えた場合、フォルダを適切に管理していなければ作業効率が悪くなりパフォーマンスの低下につながります。サイト構造を最適化することで、親ページと子ページが明確になり、ファイル管理がしやすくなります。
- バックアップを容易にすることができる
バックアップを作成する際には、サイト構造を最適化することでディレクトリごとにバックアップを作成することができ、必要な場合には単一のフォルダだけを復元することができます。
- 誰が見ても作業を進めやすくなる
WEBサイトを制作するにあたって、複数の人が協力してプロジェクトを進めることがあると思います。
その場合、適切なディレクトリ構造を使用することで、チーム全体が一貫性のある方法でファイルを管理でき、作業の重複や混乱を回避できます。
SEO効果を得るならクリック階層も意識しよう!
実はディレクトリ構造を取り入れることで、SEO対策に直接的な影響はあまりありません。
SEO効果に重要なのは、ユーザーの利便性を考慮した「クリック階層」です。
クリック階層を意識してWEBサイト構造をつくることが大切なのです!
SEOに効果的なクリック階層とは?
クリック階層とは、Webサイトのナビゲーションにおいて、トップページからあるページに到達するために必要なクリック数のことを指します。
例えば、トップページから直接アクセスできるページはクリック階層1といい、トップページから1つのリンクをたどって到達できるページはクリック階層2となります。同様に、クリック階層が深くなるほど、ユーザーが目的のページに到達するために必要な操作が複雑になり、ユーザーのストレスや離脱率が高くなる可能性があるため、よいサイト構造とは言えません。
サイト構造を設計する際には、クリック階層を浅くすることで、ユーザーの利便性やアクセス性を向上させることが重要です。
ディレクトリ構造の階層例
WEBサイトにおけるサイト構造「ディレクトリ構造」の例
SEO対策におけるサイト構造のNG例①
SEO対策におけるサイト構造のNG例②
SEO対策におけるサイト構造のNG例③
SEO対策におけるサイト構造のOK例
SEO対策に効果的な正しいフォルダ管理の例
SEO対策におけるフォルダ管理のNG例
SEO対策におけるフォルダ管理のOK例
ディレクトリ名はSEOに影響する!適切な名前の付け方
実は、ディレクトリ名はコンピューター上で自分が管理するものだからなんでもいい!なんてことはありません。
ディレクトリ名はそのままWEBページのURLに反映することがあり、SEO対策に影響します。URLは簡潔でわかりやすいものにする必要があります!
分かりやすいURL構造にしたほうがいい理由とは?
- 検索エンジンに正しくクロールしてもらうため
適切なディレクトリ名をつけなかったり、ディレクトリ構造が深くなりすぎてURLが長くなりすぎたりすると、検索エンジンにクロールされにくく、インデックスされないページが出てきてしまい、SEO対策においてよくない結果となる可能性があります。
- ユーザーがWEBページの内容をすぐに理解できるようにするため
URLはユーザーの目に入る場所に位置します。
そのため、WEBページと関連性のないキーワードが含まれていたり、長すぎたりすると、ユーザーにとって分かりづらく、利便性に欠けます。
そのため、シンプルでキーワードを含んだURLのほうが親切だといえます。
SEOに効果的なディレクトリ名やURL設計の4つのポイント
コンテンツと関連したキーワードで作成する
ディレクトリ名は、その子フォルダと関連性のある名前をつけましょう。コンテンツのキーワードを含めることで、ユーザーとってWEBページの内容が理解しやすくなります。
ディレクトリ構造(サイト構造)は簡潔にする
ディレクトリの階層が深くなりすぎると、その分URLは長くなってしまいます。
ディレクトリ構造は簡潔にすることで、サイト構造がシンプルになり、URLも簡潔になります。
英数字小文字を用いる
URLやフォルダ名に日本語を含めることはSEOに直接影響を与えません。
しかし、日本語が含まれたURLはコピーすると日本語部分が文字化けしてしまい、長くてややこしいURLになってしまいます。
そのためアルファベットで統一するのが望ましいとされています。
また、ユーザーにとってわかりやすいようにアルファベットは全て小文字を用いることをおすすめします。
おわりに:簡潔なサイト構造はSEO対策につながる
今回は、WEBサイトを制作するにあたってのサイト構造である「ディレクトリ構造」の重要性について説明しました。
内容をまとめると...
- 拡張子ごとにフォルダを分けて管理しやすいディレクトリ構造(サイト構造)をつくる
- クリック階層を意識するとSEO効果UP!
- ディレクトリ名はSEOに影響がある!
結論、ディレクトリ構造を正しく用いることで、サイト構造がシンプルでわかりやすくなり、作業効率向上だけでなくSEO効果も期待できます。
WEBサイト制作の際は必ずディレクトリ構造を取り入れましょう!