この記事は、Webライティングの基本について説明しています!
Webで記事を作りたいけど何を書けばいいかわからない…といった初心者の方でも、この記事を活用して、ユーザーの心をつかむクオリティの高い文章の作成を目指しましょう!
ライティングとは
ライティング(writing)とは、直訳すると「書くこと」で、一般的に文章を書くことや、文章を書く技術を指す言葉として使われています。
ライティングの目的は様々ですが、読み手に情報や意見を伝えることが主な目的です。
また、インターネットの普及によりWeb媒体の記事を作成する機会も増え、紙媒体とはユーザーの環境も異なるため、ライターは媒体や読み手に合わせた文章を作成できるようになる必要があります。
ライティングとWebライティングの違い
Webライティングとは、Web上のユーザーに読んでもらう記事を書くことです。
紙媒体の記事は有料のものが多く、ユーザーはしっかり時間をかけて文章を読む傾向にあります。
一方、Web上の記事は無料のものがほとんどなので、紙媒体と同じような長い文章では読み飛ばしてしまうユーザーも多いため、短くわかりやすい表現で素早く情報の要点が伝わるようにする必要があります。
そのためWebライターは、簡潔で理解しやすい文章を作成するため、正しい文法や表現方法などのライティングスキルを身につけておくことが大切です。
また、多くのユーザーに記事を読んでもらうには、検索結果の上位に表示されるためのSEO対策も考慮して作成することがWEBライティングでは必要です。
SEO対策についての基本知識はこちらで詳しく紹介していますので、ぜひご一読ください。
Webライティングに必要な要素
Webライティングには4つの基本要素があり、その要素にしたがって文章を作成することで初心者の方でも読み手の興味を引き付ける文章にすることができます。
①キャッチコピー
キャッチコピーは、ユーザーの注意を引いて、ボディコピーへ読み進めてもらうためのコピーです。
一番最初に目にする部分に使われることが多いため、簡潔にユーザーの心をつかむ文章である必要があります。
②ボディコピー
ボディコピーは名前の通り本文にあたる文章で、記事に興味を持ってもらい、行動を起こしたいと思われるコピーを書く必要があります。
そのためテキスト量が最も多い部分になりますが、冗長な文章にならないように気を付けましょう。
③クロージングコピー
クロージングコピーは、キャッチコピーで注意を引き、ボディコピーで興味を持ってもらった後にユーザーの背中を押してすぐ行動してもらうための文章です。
行動を促す役割を担っているので、問い合わせや申込、購入といったコンバージョン率に直接影響を与える部分とも言えます。
③追伸
追伸は、キャッチコピーで注意を引かれた後、ボディコピーやクロージングコピーを飛ばして、文章の一番最後の部分を読むユーザーのための文章です。
文章のまとめを追伸に書いておくことで、飛ばした部分を詳しく読もうとボディコピーやクロージングコピーに読み手を戻すことが目的です。
WEBライティングの目的別基本的な構成方法
「記事を書きたいけど何からどの順番で書けば良いかわからない...」というライティング初心者の方でも、今から紹介する基本的な構成法にしたがって文章を書いていくことで、クオリティの高い記事を書くことができます。
①SDS法で簡潔に要点を伝える
SDS法とは、文章の内容を簡潔にわかりやすく伝えられる構成方法です。
最初に「要点」、次に「詳細」を説明し、最後に再び「要点」を繰り返すため、読み手に取って理解しやすく、記憶に残りやすい文章になります。
- 例
S:新しいマーケティング戦略はSNSを活用したものにします。
D:近年、SNSの利用者が急増しており、当社が行ったSNSキャンペーンでは、費用対効果が従来の広告キャンペーンの3倍以上となりました。
S:以上のことから売上向上が見込めるため、新しいマーケティング戦略はSNSを活用したものにします。
②PREP法で説得力を持たせる
PREP法は、意見をわかりやすく説得力のある文章にする構成方法です。
最初に「結論」、次に「理由」と「具体例」を説明し、「要点」を繰り返します。
SDS法と同じように、読み手にとって簡潔で理解しやすく、「結論」を2度伝えるので、印象に残りやすい構成になっています。
理由の説明と具体的な例で、結論に根拠のある理論的な文章になります。
- 例
P:新しいSNSを活用したマーケティング戦略を提案します。
R:近年、SNSの利用者が急増しており、特に若い世代の間で大きな影響力を持っています。
E:昨年、当社が行ったSNSキャンペーンでは、費用対効果が従来の広告キャンペーンの3倍以上となりました。
P:以上のことから、新しいSNSを活用したマーケティング戦略を導入することで、売上向上と顧客層の拡大を図ることができると考えます。
SDS法とPREP法の違いと使い分け
SDS法とPPEP法はどちらも最初と最後に要点・結論を伝える、読み手にとって簡潔でわかりやすい構成となっています。
そんなSDS法とPREP法の違いは、重点を置いている箇所にあります。
SDS法は、「詳細」に重点をおいているため、文章全体の内容を伝えたいときに効果的です。
それに対しPREP法は、「結論」に重点を置いているため、結論を強く主張したいときに適切な構成となっています。
③三段論法で理論的な文章に
三段論法とは、大前提と小前提のふたつの条件から、それらに推理を重ねて結論を導き出す手法です。そのため、論理的で説得力のある文章を作成することができます。
「大前提」「小前提」「結論」の3つから構成されていて、結論が最後に来ているためWebライティングのSEO対策が必要な文章では、「結論」→「大前提」→「小前提」→「結論」のように、初めに結論を書くのがおすすめです。
- 例
大前提: すべての犬は哺乳類である。
小前提: ポチは犬である。
結論: よって、ポチは哺乳類である。
④時系列法で理解しやすい文章に
時系列法とは、名前の通り「過去」「現在」「未来」と時間の流れに沿って出来事や情報を説明する方法です。
時間を軸にすることで、ユーザーは文章全体の繋がりを理解しやすくなります。
成功談や問題解決のプロセスなど経緯を伝えたい際に有効です。
- 例
過去:朝6時にアラームの音で目が覚めました。
現在:そのあとに朝食を食べて、
未来:7時に家を出ます。
Webライティングの主な手順
①ペルソナを明確にし、記事の大まかな構成をつくる
ペルソナとは
ペルソナとは、あなたの文章を最も読んでほしいユーザー像です。
年齢、性別、職業、趣味、家族構成、価値観、ライフスタイルなど典型的なユーザー像を具体的に設定し、誰に読んでほしい文章なのかを意識してライティングすることで、ユーザーに寄り添った文章を書くことができます。
記事の大まかな構成をつくる
ペルソナが設定出来たら、各章の情報に合わせた見出しを使用して、記事の構成をつくります。
設定したペルソナをもとに以下のことを意識して、前述した構成方法を用いて構成設計しましょう。
- どのようなキーワードで検索するのか
- 求めている情報は何か
- いつ読んでほしいか
- 読んだ後にどうしてほしいか
構成が決まると、執筆に必要な情報収集も効率よく行うことができます。
②構成にあわせて執筆
大まかな構成ができたら次は執筆です。
見出しと本文の齟齬が無いように意識しながら、段落や箇条書きを使って情報をわかりやすく整理しましょう。スマホから記事がどう見えるかも大切です。
画像や動画を挿入するのも効果的ですが、その場合は著作権に注意しましょう。
③出来上がったらまずは自分でダブルチェック!
記事が出来上がったら、まずは自分で記事の見直しをしましょう。
- ペルソナを意識できているか
- タイトルにあった記事になっているか
- 見出しにと本文の内容にズレはないか
- 文章が長すぎたり、誤字脱字があるなど読みづらい文章になっていないか
これらをもう一度自分でチェックして、ユーザーに寄り添った質の高い記事に仕上げましょう!
④校正チェックで信頼性をあげよう!
次に校正チェックを行います。
誤字脱字や綴り、文法の間違いは記事の信頼性が損なわれてしまいます。第三者にも確認してもらえるとより良いでしょう。
また見落としを防ぐため、校正ツールを使用するのもおすすめです。
⑤記事を公開する
記事のチェックが終わったら、記事を公開しましょう!
公開した後は、ブラウザのシークレットモードなど、キャッシュが残っていない状態で記事を確認してみましょう。キャッシュが残っていると、ユーザーとの見え方に違いが出る場合があります。
また公開後は、SNSやメルマガでの発信などで多くの人に記事を見てもらえるようにしましょう。
⑥記事の更新・リライト
「たくさん記事を書いても検索結果に表示されない...!」
そんな時には、記事をリライトしてみましょう。コンテンツの本文やタイトルの加筆修正を行うと、検索エンジンからの評価が上がり検索結果の表示順位向上が期待できます。
ユーザーに寄り添ったライティングをしよう
今回は、Webライティングの基本と手順について説明しました!
記事内でも説明したように、Web媒体の文章は読み飛ばされたり離脱されやすいため、ユーザーに寄り添った簡潔で伝わりやすいライティングをすることが大切です。
そうすることで、結果的にSEO対策にもつながりやすくなります。
基本のライティングスキルを身につけて、質の高い記事を作成しましょう!